国税庁は、2018年6月1日、収入印紙の形式改正について発表しました。改正前の収入印紙も引き続き使用することができるということです。手持ち分があっても、ひとまず安心ですが、新しいデザインも知っておく必要があります。
券種が減ります
収入印紙の種類が減ってしまうようです。
現在31種類ありますが、19種類となります。
1円、2円、5円、10 円、20 円、30 円、40 円、50 円、60 円、80 円、100 円、120 円、200 円、300 円、400 円、500 円、600 円、1,000 円、2,000 円、3,000 円、4,000 円、5,000 円、6,000 円、 8,000 円、10,000 円、20,000 円、30,000 円、40,000 円、50,000 円、60,000 円、 100,000 円
ピンクでマーカーした12種類が廃止となります。
偽造防止技術の採用
改正後の収入印紙には複数種類の偽造防止技術が採用されています。確かに、現行の収入印紙は高額なものについても、シンプルな仕上がりでしたね。
導入されることとなった偽造防止技術をご紹介します。
用紙
全ての券種に共通して青色・赤色の着色繊維入用紙が採用され、また、透かしが施されています。
印刷
券種により、採用されている技術が異なります。
共通して特殊発光インキが採用されており、可視領域では無職ですが、紫外線ランプを照射すると発光します。
また、マイクロ文字が印刷されています。
200円には、パールインキと、イメージリプルが採用されています。このイメージリプルとは、特殊レンズを重なると「200」の文字が現れます。
300円~600円にはメタリックインキが使用されており、専用シートを重ねると模様が消える技術です。
1,000円~100,000円にはメタリックビューが採用されています。これは見る角度を変えると、複数の模様が現れる技術になります。
国税庁の公表資料には、見本がカラーで公開されていますので、一度見ておきましょう。
見慣れないからと不要な騒動を避けるためにも、印紙が貼付された書面を取り扱う人にはこの改正を知らせておく必要があります。
思ったほどニュースになっていないので、知らない人の方が多いかもしれませんね。はやく実物を見てみたいものです。