IT導入補助金の必須条件となった「SECURITY ACTION」とは

2018年4月に募集開始のIT導入補助金ですが、今回から「SECURITY ACTION」が申請要件となったため話題になっています。「SECURITY ACTION」自体は、1年前の2017年4月に本格的にスタートしました。

「SECURITY ACTION」(セキュリティアクション)は中小企業にメリット大

IT導入補助金は、比較的申請しやすい補助金のため、注目度も高いのですが、4月13日の発表にて、この申請要件が公表され戸惑われている方も多いと思います。

この「SECURITY ACTION」は、中小企業向けの自己宣言制度です。

無料で申請できますし、最低限の情報セキュリティ対策への取り組みをしていると認めてもらえることにもなりますので、企業の競争力強化に役立てることができます。IT導入補助金の申請にかかわらず、有益だと思います。

セキュリティ対策に対する要請は高まっていますので、取引先選定基準に含まれてくる可能性もあります。

「SECURITY ACTION」は2段階あります

「SECURITY ACTION」には2段階あります。別コラムで紹介している「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」がベースになっています。

1段階目(一つ星)

「情報セキュリティ5か条」に取り組むことを宣言

  1. OSやソフトウェアは常に最新の状態にしよう!

  2. ウイルス対策ソフトを導入しよう!

  3. パスワードを強化しよう!

  4. 共有設定を見直そう!

  5. 脅威や攻撃の手口を知ろう!

2段階目(二つ星)

「5分でできる!情報セキュリティ自己診断」で自社の状況を把握したうえで、情報セキュリティポリシー(基本方針)を定め、外部に公開したことを宣言

そもそも「自己宣言」ですので、外部の審査や評価はありませんし、自社の実態に合わせて段階的に取り組むことができます。

必要なひな形や参考資料は「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」に付属してすべて無料で公開されています。

申請を受理されればロゴマークが、こちらも無料で使用できますので、一目でお客様や取引先に取り組みを伝えることもできますね。すでに名刺やWEBサイトにロゴマークを掲載し、取り組みをPRされている企業もありますので、気にかけてみてください。